「アウトプットの質を上げるためにはインプットの質や量を上げなければならない」
というものがある。
美味しい料理をインプットするとは、本や料理番組を見て知識として知っておくことではなく、味として知っておくこと。
そのためには、もちろん美味しい料理を食べるというインプットが必要になる。
(ちなみに、素材というインプットの質を向上するというのも一つの手段だが、それでもやはり目標とする料理の味は知っておく必要があると思う)
例えば、ある企業の財務分析をする。
良い分析(=アウトプット)のためには、その企業の財務諸表を丁寧に読み込んでいくだけでは不十分で競合他社の財務分析や業界研究など(=インプット)の必要もあるだろう。
もちろん時間はかかる。
しかし、インプットの質を上げるためにインプットの量を上げなければいけないことはよくあること。
最初は単純な作業をひたすら繰り返すことに辟易するとともに、インプットに必要なコストとアウトプットの質を比較し効率性を求めようとした。
しかし、アウトプットの質は効率性に優先されるべきであると思う。
そこで、今ではアウトプットの質を向上させるために必要なことは快く受け入れられるようになった。
アウトプットの質を上げるという目的のためにインプットの量を増やすことを意識し続けた結果、今ではインプットをアウトプットに変換する情報処理能力が以前に比べ飛躍的に向上しているように感じる。
石田雄太 『屈辱と歓喜と真実と 報道されなかった王ジャパン121間の舞台裏』 (ぴあ株式会社)
小松成美 『中田英寿 誇り』 (幻冬舎)
小西慶三 『イチローの流儀』 (新潮社)
村上流 『すぐそこにある希望』 (KKベストセラーズ)
スポーツの世界とサラリーマンの世界が違うから・・・と一刀両断するのは簡単。
しかし、物事に取り組む姿勢や考え方には広く普遍性があると思う。
インプットの量は増えた。
処理能力も上がった。
あとはアウトプットの質を向上させること。
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